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ノベルティは小ロットで何個から作れる?向き不向き・費用・名入れの確認ポイント

公開日:2026.10.07更新日:2026.10.07
制作:
ヒビノベ編集部
監修:
エコーマインド株式会社 企画販売部
ノベルティは小ロットで何個から作れる?向き不向き・費用・名入れの確認ポイント

社内イベントや限定セミナー、周年記念などで「30個だけ」「100個だけ」オリジナルノベルティを作りたい場面は少なくありません。

しかし、数量がまとまる大ロット発注と比べると、費用構造や選べる加工方法、納期感に大きな違いが存在します。

この記事では、少量のノベルティ制作を検討している担当者に向けて、単価が高くなる仕組み、何個から作れるかの前提、向いている商品と向いていない商品の見分け方、印刷方式による例外、見積や追加発注の実務ポイントを一般論に基づいて整理します。

※本記事で紹介する条件・単価・納期・仕様は、業界における一般的な傾向および計算モデルです。制作会社や製品ごとの実際の対応条件・見積・在庫状況は個別にご確認ください。

関連記事初めてノベルティ担当になったら何から始める?失敗しない進め方と社内調整・発注の完全ガイド上司から突然ノベルティ担当を任されて焦っている方へ。商品選びの前に社内で確認すべき前提条件や、失敗しない発注スケジュール、制作会社への見積依頼、次回を楽にする引き継ぎまで、初心者に寄り添って分かりやすく解説します。

目次

  1. 小ロットのデメリット:なぜ数量が少ないと単価が高くなるのか?
    1. 数量が少ないほど跳ね上がる「固定費の配分」の仕組み
    2. 「単価を下げるため」だけに数量を増やすリスク
  2. ノベルティは何個から作れる?「小ロット」の前提と制作区分
    1. 「小ロット」の基準はアイテムと印刷手法によって変わる
    2. 数量条件を分ける3つの制作区分
  3. 小ロットに向いている商品・カテゴリ
    1. 1. 文具・ステーショナリー類(ボールペン、ノート、メモ帳)
    2. 2. バッグ・ポーチ類(コットンバッグ、キャンバストート、巾着)
    3. 3. ドリンクウェア・ボトル類(サーモボトル、マグカップ、タンブラー)
    4. 4. アクリル製品・レザー調雑貨・モバイル小物
  4. 小ロットに向いていない商品・カテゴリ
    1. 1. 専用の金型が必要な成型品(オリジナル形状のプラスチック・シリコン製品)
    2. 2. 生地の段階から加工する全面別注の染め・織り製品
    3. 3. 多色直接印刷で固定費が肥大化する低単価消耗品
    4. 4. 専用製造・充填ラインを要する別注食品パッケージ
  5. 印刷方式・加工工程による違いと例外
    1. 印刷方式を選ぶ際の視点
  6. 小ロットでの納期・名入れ・在庫の確認ポイント
    1. 1. 「小ロットだから納期が早い」とは限らない
    2. 2. 既製品の「メーカー在庫切れ」に注意する
    3. 3. 校正は「データ校正(PDF)」が基本
    4. 4. 入稿データの形式と要件
  7. 見積依頼の準備と追加発注(増刷)の注意点
    1. 見積依頼をスムーズにする確認項目(依頼フォーマット例)
    2. 追加発注(増刷)を見据える場合の注意点
  8. 小ロットのノベルティ発注でよくある質問(FAQ)
    1. Q1. 1個や10個などの極小ロットでも名入れノベルティは作れますか?
    2. Q2. 複数色やフルカラーの写真を入れたい場合、小ロットでも対応できますか?
    3. Q3. 同じ商品で「黒を20個、白を30個」といった色違いのアソート発注はできますか?
    4. Q4. 予算が厳しい場合、小ロットでコストを抑える工夫はありますか?
  9. まとめと次のステップ
    1. 関連ガイド
    2. カタログ探索とご相談

小ロットのデメリット:なぜ数量が少ないと単価が高くなるのか?

小ロット発注で最も理解しておくべきなのは費用の仕組みです。小ロット最大のデメリットは、「数量が少なくなるほど、1個あたりの実質単価が高くなりやすい」点にあります。

数量が少ないほど跳ね上がる「固定費の配分」の仕組み

ノベルティ制作の見積は、大きく「変動費」と「固定費」で構成されています。

  • 変動費(数量に比例して増える費用)
    商品本体代、1個あたりの名入れ印刷工賃、個別OPP袋入れなどの加工費
  • 固定費(数量に関わらず1案件ごとに定額で発生する費用)
    印刷用の版代(製版費)、実物サンプルを作る校正費、基本送料、大箱の端数を開梱する際の手数料(ロット割れ手数料)など

固定費は、少数であってもまとまった数量であっても基本的に定額で発生します。そのため、発注数量が少ないほど1個あたりに割り振られる固定費の負担額(按分額)が大きくなり、実質単価を大きく押し上げます。

【仮定の計算例】数量による実質単価と総額のシミュレーション

固定費がどのように単価へ影響するのか、仮定のモデルで比較します。

※以下の数値は固定費の按分構造を説明するための仮定の試算例であり、特定商品の見積金額ではありません。

  • 前提条件(仮定):
    • 商品本体代+1個あたりの印刷工賃(変動費):300円 / 個
    • 版代+機械調整基本料(固定費):一律 15,000円
    • 基本送料(固定費):一律 1,500円
    • 固定費合計:16,500円
発注数量変動費合計 (300円×数量)固定費合計 (版代+送料)発注総額 (税抜)1個あたりの固定費負担額1個あたりの実質単価
30個9,000円16,500円25,500円550円850円
100個30,000円16,500円46,500円165円465円
300個90,000円16,500円106,500円55円355円
1,000個300,000円16,500円316,500円16.5円316.5円

変動費(300円)が同じでも、30個発注時の実質単価(850円)は1,000個発注時(約317円)と比べて2.5倍以上に跳ね上がります。「本体価格300円なら30個で1万円程度」と考えていると、見積とのギャップが生じやすくなります。

「単価を下げるため」だけに数量を増やすリスク

単価を下げる目的だけで余分に発注することにはリスクがあります。

  1. キャッシュアウト(総支払額)の増加
    単価は下がっても支払総額は確実に増えます(上記例では30個なら約2.5万円、300個なら約10.6万円)。
  2. 余剰在庫の保管・管理コスト
    使い切れなかった在庫がオフィスの保管スペースを圧迫します。
  3. デザインや情報の陳腐化による廃棄リスク
    ロゴの変更、URLやサービス名の改定などで配布できなくなる可能性があります。

単価の数値だけでなく、「最終的な総支出」と「余剰リスク」のバランスを考慮して判断することが大切です。

関連記事ノベルティの予算はどう決める?見積費目と比較のポイント商品代だけで決めないノベルティ予算の考え方。見積で確認したい費目と依頼条件を整理します。

ノベルティは何個から作れる?「小ロット」の前提と制作区分

ノベルティを少量で作りたいとき、確認しておきたいのが制作方式ごとの最小発注数量(MOQ)の考え方です。

「小ロット」の基準はアイテムと印刷手法によって変わる

Webサイトやカタログで「小ロット対応」と記載されていても、何個から対応できるかは一律ではありません。1点から作れるオンデマンド製品もあれば、工場のライン都合でまとまった数量を起点とするアイテムもあります。

制作可否は、商品本体の供給単位(メーカーの出荷単位)と、印刷設備の稼働条件(製版やセットアップの要件)の組み合わせで決まります。まずは企画段階で必要な実数を定めたうえで、対応可能な加工方式を探すのが現実的です。

数量条件を分ける3つの制作区分

ノベルティの手配方法は大きく3つに分かれ、それぞれ最小数量の条件が異なります。

区分制作内容最小数量の傾向特徴
名入れなし(無地手配)既製品を印刷加工せずそのまま仕入れる数個〜メーカー出荷単位加工工程がないため極少数でも手配しやすいが、社名やロゴは入らない。
既製品への名入れ流通している既存商品にロゴ等を後印刷する商品や印刷設備の条件による法人ノベルティの主流。商品の出荷単位や印刷方式により最小数量が変動する。
完全特注(別製・OEM)素材選定や金型成型、縫製からゼロで製造するまとまった生産数量が必要(仕様による)形状や色を完全オリジナルにできるが、小ロットでの制作は製造ラインの制約上困難または割高。

少量の社名入りノベルティを手配する場合、基本的には「既製品への名入れ」を選択することになります。


小ロットに向いている商品・カテゴリ

小ロット制作を検討する際は、少量の加工ラインや流通体制が整っている既製品カテゴリを選ぶのが現実的です。

1. 文具・ステーショナリー類(ボールペン、ノート、メモ帳)

  • 代表アイテム:単色・多色ボールペン、ハードカバーノート、メモパッド、付箋
  • 小ロットに向く理由:
    • 国内流通のカタログ商品が多く、既製品を取り寄せて名入れする体制が普及している。
    • パッド印刷やインクジェット印刷、レーザー彫刻など、小規模な加工ラインに対応した選択肢が多い。
  • 実務上のポイント:
    • メーカーの出荷単位(小箱単位など)に合わせると、ロット割れ手数料を抑えやすい傾向があります。

2. バッグ・ポーチ類(コットンバッグ、キャンバストート、巾着)

  • 代表アイテム:薄手コットンバッグ、キャンバストート、フラットポーチ、巾着
  • 小ロットに向く理由:
    • 縫製済みの無地在庫に対して、フラットな面に後から印刷(インクジェット印刷や1色シルクスクリーン印刷など)を施しやすい。
    • 包装形態(個別OPP袋入れや大袋まとめ)の選択肢も柔軟に選べる製品が多い。
  • 実務上のポイント:
    • 単色のシャープなロゴであればシルクスクリーン印刷が適していますが、版代が発生します。色数の多いデザインを少量で印刷する場合は、版代がかからないインクジェット印刷やオンデマンド転写を選ぶと固定費を抑えやすくなります。

3. ドリンクウェア・ボトル類(サーモボトル、マグカップ、タンブラー)

  • 代表アイテム:ステンレスボトル、陶器マグカップ、蓋付きタンブラー
  • 小ロットに向く理由:
    • 記念品や表彰、VIP向けギフトなど少量需要が多いため、回転シルク印刷やレーザー刻印など少数量向けの加工に対応した商品が揃っている。
  • 実務上のポイント:
    • バラマキ用アイテムと比べて製品自体の単価や価値が高いため、小ロットで固定費が加算されても1個あたりの割高感を許容しやすい特徴があります。

4. アクリル製品・レザー調雑貨・モバイル小物

  • 代表アイテム:アクリルキーホルダー、アクリルスタンド、合皮キーリング、モバイルバッテリー
  • 小ロットに向く理由:
    • UVインクジェット印刷やレーザー加工機により、版を作らずデジタルデータから直接加工しやすい。
  • 実務上のポイント:
    • 版代をかけずにフルカラーや彫刻加工ができるため、少数配布のイベント記念やノベルティに向いています。

小ロットに向いていない商品・カテゴリ

製造工程の都合上、小ロットでの制作に向いていない(または割高になりすぎる)商品もあります。

1. 専用の金型が必要な成型品(オリジナル形状のプラスチック・シリコン製品)

  • 該当アイテム:オリジナル形状のシリコンバンド、特注形状のキーホルダー、特注成型ケース
  • 向いていない理由:
    • 形状から独自に製作する場合、金属を削り出して専用の金型を起こす必要があります。金型の製作には多額の初期費用が発生します。
    • 金型代はまとまった生産数量で償却する前提となるため、少量で作ると1個あたりの単価が非現実的な水準になります。
  • 代替案:
    • 形状から完全特注するのではなく、既存の成型品を選んで表面にロゴを名入れする方式を検討します。

2. 生地の段階から加工する全面別注の染め・織り製品

  • 該当アイテム:ジャガード織りタオル、全面総柄染めタオル、完全別注縫製アパレル
  • 向いていない理由:
    • 糸の染色や大型織機・自動裁断ラインの稼働には一定の最低生産条件があり、設備の構造上、小ロットでの製造に対応しにくいケースが一般的です。
  • 代替案:
    • 既製のタオル製品の端部(平地部分)に名入れ印刷する、または既製アパレルの指定箇所に転写やインクジェット印刷を施す方式を選びます。

3. 多色直接印刷で固定費が肥大化する低単価消耗品

  • 該当アイテム:低単価な消耗品(ティッシュやポリ袋など)への多色直接印刷
  • 向いていない理由:
    • 本体単価が極めて安いアイテムであっても、直接印刷を行う場合は色数に応じた版代や機械セッティング費が定額で発生します。本体価格に対して固定費の比率が極端に大きくなり、配分後の実質単価が「低コストで配る」という目的に見合わなくなります。
  • 代替案:
    • 単色印刷に抑えるか、既製品に社内プリンター等で印刷したラベルシールを貼る、あるいは印刷チラシを同封(封入)する形態を検討します。

4. 専用製造・充填ラインを要する別注食品パッケージ

  • 該当アイテム:専用ラインでの調合・充填を伴うオリジナル飲料、特注配合の食品、完全別注アルミ包装菓子
  • 向いていない理由:
    • 衛生管理基準やライン稼働の制約、賞味期限管理の観点から、食品の充填・包装工場では一定以上のまとまったロットが設定されることが一般的です。
  • 例外と代替案:
    • 食品全般が小ロット不可というわけではありません。既製菓子へのオリジナル掛け紙(帯)やメッセージカードの添付、小ロット対応のオンデマンドパッケージ(プリントクッキーやドリップバッグ等)を提供している専門事業者を利用すれば、少量でも手配可能な場合があります。

印刷方式・加工工程による違いと例外

選ぶ「印刷方式」や「加工工程」によって、小ロットでの向き不向きや見積金額は大きく変わります。

印刷方式版代の有無色数・表現小ロットでの傾向特徴と注意点
シルクスクリーン印刷あり (1色ごとに1版)単色〜数色 (特色指定可)数量・色数による均一でシャープな仕上がり。色数分の版代が発生するため、小ロット多色は割高になりやすい。単色刷りが基本とされるが、極少数の場合は版不要の方式のほうが総額を抑えられる場合もある。
パッド印刷あり (1色ごとに1版)単色〜数色数量・色数によるペンの軸や曲面・凹凸面への印刷に適する。シルクスクリーン同様に版代が発生する。
インクジェット印刷 (UV / ダイレクト)なし (製版不要)フルカラー (写真・グラデーション可)少量向きデジタルデータから直接印刷するため版代がかからない。ただし製版が不要でもデータ調整費や基本設定費が別途発生する場合がある。
レーザー彫刻・刻印なし (製版不要)素材の下地色少量向きレーザー照射で表面を削り下地を露出させる加工。版代不要で耐久性が高い。インクで着色するわけではないため、発色は素材(金属地・木目等)に依存する。
熱転写・オンデマンド転写なし〜安価フルカラー少量向き転写シートを熱圧着する。布製品等のフルカラー表現に向くが、デザイン輪郭にフチが生じる場合がある。

印刷方式を選ぶ際の視点

  1. ロゴが単色の場合:シルクスクリーンやパッド印刷が定番ですが、数量が非常に少ない場合は版代を含めた総額と、オンデマンド方式の単価を比較して判断します。単色シルクが常に最安とは限りません。
  2. 多色・写真・グラデーションの場合:版代が不要なインクジェット印刷や転写加工対応の商品を選ぶと、固定費の重複を抑えやすくなります。
  3. 金属や革製品の場合:レーザー彫刻を選ぶと版代がかからず上品に仕上がりますが、素材本来の地色に応じた見え方になる点を確認しておきます。
  4. 版代以外の初期費用:版代がかからない方式であっても、データ変換・調整費用や出力セッティング費用が見積に含まれる場合があります。

印刷方式は商品本体の素材や形状によって対応できる選択肢が決まります。カタログ等で対象商品の対応加工方法を確認して検討しましょう。


小ロットでの納期・名入れ・在庫の確認ポイント

数量が少なくても、名入れ加工を伴う場合は大ロットと同様の基本工程を踏む必要があります。実務上の主な確認ポイントを整理します。

1. 「小ロットだから納期が早い」とは限らない

数量が少なくても、印刷加工を行う準備工程は変わりません。

  1. 無地在庫の手配・取り寄せ
  2. 入稿データの確認・印刷用データ作成
  3. 版の作成(有版印刷の場合)または設備のセッティング
  4. 試し刷り・位置合わせ
  5. 本印刷・インク乾燥
  6. 検品
  7. 梱包・出荷

機械を稼働させる段取りは少量でも発生するため、作業日数が極端に短縮されるとは限りません。工場の稼働状況や在庫の移動日数に左右されるため、スケジュールには余裕を持って進行する必要があります。

関連記事ノベルティはいつ発注する?使用日から逆算する準備の進め方イベントで使うノベルティの準備を、社内確認から製造・配送・検品まで逆算して整理します。

2. 既製品の「メーカー在庫切れ」に注意する

小ロット制作は既存の流通在庫を取り寄せて加工するケースが多いため、メーカー側の在庫が切れていると手配できません。

特に年度末や展示会シーズンは特定商品の在庫変動が激しくなります。候補アイテムが決まったら、見積の段階で在庫状況や確保の可否を確認しておくと安心です。

3. 校正は「データ校正(PDF)」が基本

量産前に実物サンプルを1個確認する「現物校正」は、少数案件であっても量産と同等のセットアップ作業が発生するため、別途の校正費用と追加の日数がかかります。

そのため、少量の発注では画面上で仕上がりイメージを確認する「PDFデータ校正」で進行するのが一般的です。

4. 入稿データの形式と要件

名入れ印刷では、輪郭を忠実に再現できるAdobe Illustrator形式(.ai・アウトライン化済み)のベクターデータが推奨されるケースが一般的です。

PNGやJPEGなどの画像データは解像度や印刷方式によって対応可否が分かれ、粗い画像の場合はトレース作業やデータ調整費が発生することもあります。利用可能なデータ形式を事前に確認しておきましょう。


見積依頼の準備と追加発注(増刷)の注意点

スムーズに見積を取得するための項目と、後から同じものを追加発注(増刷・リピート)する際の注意点を整理します。

見積依頼をスムーズにする確認項目(依頼フォーマット例)

問い合わせ時に以下の要件をまとめて伝えると、手戻りなく見積と納期を確認しやすくなります。

コピー用テンプレート
件名:【見積依頼】ノベルティ制作について(貴社名・ご担当者名)

株式会社〇〇
ご担当者様

お世話になっております。株式会社〇〇の(氏名)と申します。
イベントで配布するノベルティの制作を検討しており、
小ロットでの対応可否およびお見積りをご教示いただきたく存じます。

■ 見積条件
1. 希望商品:〇〇(商品名・品番、または希望カテゴリ)
2. 希望数量:50個(数量別の価格帯があれば30個・100個も希望)
3. 名入れ仕様:
 ・印刷箇所:本体正面 1箇所
 ・印刷色数:1色印刷(またはフルカラー希望)
 ・入稿データ形式:Illustrator(.ai形式/アウトライン済)あり
4. 納品形態:個別OPP袋入れ希望
5. 希望納期:202X年〇月〇日必着(使用日:〇月〇日)
6. 納品場所:東京都〇〇区(自社オフィスへ一括納品)
7. 予算総額感:総額〇〇万円以内を希望

御見積書と出荷可能スケジュールをご提示いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

追加発注(増刷)を見据える場合の注意点

「まず少数を作り、必要に応じて追加発注する」と計画している場合、以下の点を確認しておく必要があります。

  1. 版の保管期間と再版条件
    シルクスクリーン印刷等で作った版は、制作会社や工場の規定に基づき一定期間保管される場合があります。保管期間内であれば次回の版代が減免されることが一般的ですが、保管期限や保管の有無は工場ごとに異なります。
  2. リピート時の最小ロットと単価設定
    版が残っている場合でも、商品の最低発注数量や基本作業費が適用されます。極小の追加では初回同様に割高な単価設定になることがあります。
  3. 本体の廃番・仕様変更リスク
    既製品はシーズンごとにモデルチェンジや廃番が行われることがあります。間隔が空くと同一商品が手配できなくなるリスクを考慮しておきましょう。

小ロットのノベルティ発注でよくある質問(FAQ)

小ロット制作に関してよくある疑問をまとめました。

Q1. 1個や10個などの極小ロットでも名入れノベルティは作れますか?

A. アイテムと印刷手法を選べば制作可能です。
UVインクジェット対応のアクリルグッズやモバイル小物、レーザー彫刻対応のタンブラー、オンデマンド印刷のマグカップや文具などであれば、極少部数から対応している事業者があります。ただし基本手数料や送料が乗るため、1個あたりの単価は割高になります。

Q2. 複数色やフルカラーの写真を入れたい場合、小ロットでも対応できますか?

A. インクジェット印刷やオンデマンド転写対応のアイテムを選べば対応しやすいです。
有版印刷(シルクスクリーン等)で色数を増やすと版代が色数分加算されて費用がかさみますが、版を必要としないインクジェット印刷であれば、写真や多色デザインでも固定費を抑えて手配できます。

Q3. 同じ商品で「黒を20個、白を30個」といった色違いのアソート発注はできますか?

A. 印刷デザインが同一であれば対応できる場合がありますが、確認が必要です。
商品の出荷入数単位や機械セッティングの都合により、本体カラーごとに最小ロットが設定されていたり、インク色替えの手数料が発生したりすることがあります。見積依頼時に内訳を明記して確認しましょう。

Q4. 予算が厳しい場合、小ロットでコストを抑える工夫はありますか?

A. 名入れ仕様の簡素化とパッケージの工夫が効果的です。

  • 印刷色数を1色に絞る、または版代不要の加工方法を選ぶ
  • 印刷箇所を1箇所に限定する
  • のしや個別箱などの包装を省き、シンプルな袋入れにする
  • 進行に余裕を持ち、特急手配の追加費用を避ける
    これらの調整で無駄な追加コストを抑えることができます。

まとめと次のステップ

小ロットのノベルティ制作を成功させるポイントをまとめます。

  1. 固定費の仕組みを理解する:数量が少ないほど版代や送料などの固定費が1個あたりに重くのしかかります。単価だけでなく「支払総額」と「余剰リスク」のバランスで必要個数を判断しましょう。
  2. 小ロットに向くカテゴリを選ぶ:文具、バッグ、ドリンクウェアなど、少量の加工ラインや流通体制が整っている既製品カテゴリから選びましょう。
  3. 印刷方式と名入れ仕様を最適化する:1色印刷で版代を抑えるか、フルカラーなら版代不要のインクジェット対応品などを選ぶと固定費の重複を抑えられます。
  4. 余裕を持った日程で進める:少量でも製造の基本ステップは同じです。在庫切れやデータ確認に備え、ゆとりを持って相談を始めましょう。

関連ガイド

ノベルティ制作の実務を進めるにあたり、以下のガイドもあわせてご参照ください。

  • 発注全体の流れや社内調整:初めてノベルティ担当になったら何から始める?失敗しない進め方と社内調整・発注の完全ガイド
  • 見積書の費目と予算管理:ノベルティの予算はどう決める?見積費目と比較のポイント
  • 進行スケジュールの組み方:イベントで使うノベルティの準備スケジュール
  • 既製品名入れと別製OEMの比較:既製品名入れと別製・OEMの違い
関連記事名入れと別製・OEMの違い|ノベルティの作り方を選ぶ既製品への名入れと仕様から作る別製・OEMの違いを、数量・日程・希望仕様から考えます。

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  • どんなアイテムがあるか探してみたい方
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  • 希望の数量・納期・予算で制作できるか相談したい方
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この記事の監修

エコーマインド株式会社 企画販売部

文具商社エコーマインド株式会社で、ノベルティ・オリジナル企画品を専門に扱う部門です。

文具・販促品の取り扱い経験と法人向けの企画提案ノウハウをもとに、企業の販促・広報・総務担当者に向けた商品選びや制作に関する情報を監修しています。

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